先日、真央さんがお亡くなりになられましたね。
とても残念に感じます。

 

今回は乳がん検診について少しお話したいと思います。

乳がんについてメディアで取り上げられることも多く、最近は若い、20代の女性も乳がん検診にいらっしゃることが多いです。

 

乳がんは年々増加しており、今では12人に1人と言われていますね。

40人クラスなら、3~4人は乳がんになる確率です。

好発年齢はというとやはり40代にはなりますが、最近では50代、60代の方の乳がんも増えてきています。

 

若年性乳がん

真央さんのように34歳以下で乳がんを発症する割合は全乳がん患者の2.7%ほどといわれています。

若い世代の方が過剰に乳がんを心配する必要はないと言えますが、けして”0”ではないので乳がんになる可能性については意識する必要があるかと思います。

 

残念ながら若いフレッシュな細胞から発生したがんは進行も早いです。

頻度は低くても悲しい結末に陥りやすい理由がここにありますね。

 

 

乳腺の構造と自己触診


乳腺は乳頭から15~20本程度の乳管という管が放射状にならんでおり、その先の房状の構造物につながっていく構造です。

おっぱいの中にモコモコとしたものがいくつもある状態になるので、この周辺部分はしこりと誤認しやすい部位になります。

 

若い女性では、生理周期などの影響で乳腺がはったり、痛みを感じたりしやすくなります。

その時に、乳腺をしこりのように感じることもあるかもしれません。

 

最近ではいろいろなところで自己触診を勧めていますが、なかなか難しいですよね。

 

しこりをみつけて受診される方もとても多いですが、ほとんどはこの正常乳腺の一部をしこりと誤認している場合が多いです。

正常乳腺、もしくは良性の腫瘤であれば、触った感じが柔らかく、周囲と連続性があるものがほとんどです。

 

硬癌というタイプの悪性の腫瘤があるのですが、この場合、触れたとたんにまずい感じがわかります。

硬くて、ごつごつとしているんです。

あきらかに周囲と違う腫瘤です。

 

乳がんにはさまざまなタイプがあるので、わかりやすいもの、わかりにくいものがありますが、日ごろからご自身の乳房と向き合う習慣をどうぞ身に着けてください。

 

ただ、しこりを感じた場合はとても不安な気持ちになると思います。

不安な気持ちを抱えたまま、一人で悩んでいるよりもどうぞ医療機関を受診することをオススメします。

 

 

 

注意すべき症状

乳がんの発見のために注意すべき症状についてです

  • あきらかなしこりを蝕知する
  • 乳房の左右であきらかに概観が違う
  • 皮膚に凹み、引き連れがある
  • 乳頭からの茶色、茶褐色、黒色など血性の分泌物がある

 

 

  • あきらかなしこりを蝕知する

しこりはよくいわれていますね。

サイズの大きな腫瘤の場合、見た目で左右に違いが出ることがあります。

 

  • 乳房の左右であきらかに概観が違う

たとえば葉状腫瘍という腫瘤では、急速に増大することがあり、わずか数カ月で10cm以上も大きくなることも稀ではありません。

切除が基本になりますが、大きなものでは直後は乳房の変形もありますが、だんだんと形が戻っていきます。

できれば大きくなる前に切除したいですよね。その分傷口も小さくなりますので。。

この腫瘍が案外放置されることが多いんです。

大きくて、見た目にも明らかなんですけど、明らかになにかがあると逆に怖くて病院に行けない。とみなさんおっしゃります。

葉状腫瘍の頻度はあまりたかくはないのですが、左右差もおっぱいのチェックポイントに入れてください。

 

  • 皮膚に凹み、引き連れがある

悪性の腫瘍の場合、周囲を巻き込むように成長するものが多いです。

周囲を巻き込むように成長していくので、皮膚に凹みがあらわれることがあります。

引きつれとしてあらわれる場合もあるので、注意が必要です。

 

  • 乳頭からの茶色、茶褐色、黒色など血性の分泌物がある

乳腺は管上の構造をしているので中にお水が溜まってしまうことはよくあることです。

授乳中でなくても、乳頭から分泌物が出ることは消して珍しいことではありません。

このとき、透明や薄い黄色であれば問題がないのですが、茶色、茶褐色、黒色など血性の分泌物であった場合はすぐに医療機関を受診してください。

 

 

 

乳がん検診をうけるタイミング

乳がん検診を受けるタイミングについてですが、一般的には40代以降はエコーとマンモグラフィーを隔年受けることをオススメしています。

 

30代までは一度受診してなにもなければ、毎年必ずうける必要はないと思いますが、会社の補助が出る環境ならば必ず利用するようにしてほしいです。

女性の場合、年代によって妊娠、出産など、さまざまなライフイベントが起こると思います。

妊娠中、授乳中では、乳腺は発達した状態であり、普段とは違う状態になってしまっています。

このため何かあった場合、それが授乳期乳腺によるものか、病変によるものかの判断ができなくなってしまうのです。

妊娠中、授乳中は正確な検査ができないことをご理解いただけたらと思います。

 

 

また、乳がんはホルモンの影響をうけ成長するものがありますので、妊娠により進行してしまう可能性もあります。

 

そして、出産後、乳腺が落ち着いてからもう一度検査を、とオススメしてはいるのですが、乳腺が落ち着いても本人が忙しくて検査に来る余裕がないというケースが多いです。

 

できれば妊娠前に一度検査をしておくと安心ですよね。

 

 

 

 

マンモグラフィーかエコーか

マンモグラフィーとエコーのどちらが良いのかについてもよく聞かれますが、40代以前であればエコーをオススメしたいと思います。

マンモグラフィーは乳腺を押しつぶして薄くして検査するのですが、若いうちは乳腺がまだ厚い状態なので、正直撮ってもほとんど何も見えません。

マンモグラフィーはアメリカでは第一選択として選ばれていたのですが、これは人種の違いによるものが大きいです。

乳腺は年齢とともにたんだん脂肪に置き換わっていくものなのですが、これがアメリカ人ではわりと早く、東洋人では遅い傾向にあります。

アメリカの女性は年を取るとわりとすぐおっぱいが垂れるけど、日本の女性は維持してる人が多いですよね。

乳腺の個人差もあるので、どちらの検査がむいているのかも先生に相談すれば教えてくれると思いますよ。

あんまり痛いなら無理にマンモグラフィーを受ける必要はないし、あんまりくすぐったいなら無理にエコーを受ける必要もないんです。

どちらも選べるんだから、好きなほうを選ぶという選択肢もありだと思います。

 

 

ただ、マンモグラフィーであれば多少の技術の差はあるとはいえ、だれがとってもほとんど同じ写真がとれるんです。

そして写真は何度も見返すことができます。

その点エコーは技術者の技量による差が大きくなってしまうところが問題視されていますね。

 

 

最近は全自動の超音波の機械も発表されていて、今後ますます期待されていますが、これが一般的になるにはまだまだ数年かかりそうです。。

先日私も見学に行きましたが、とてもよかったですよ。

 

はやくいろんな技術が進歩して、乳がんが必ず見つかるように、そして見つかった乳がんが必ず治るようになるといいですね。

 

 

 

 

 

乳がんの発見率

真央さんの件で、見逃しだ、誤診だと騒がれていますが、実は検診でのがんの発見率は100%ではありません。

もともとは60%、70%くらいのものだったんです。

最近では機械もよくなり、かなり精度が上がってきていますが、健診業界でも乳がんの場合は5mm以下で見つけることを目標としているんです。

5mm以下で見つけた場合予後がよいことと、1年後の検査での発見でも治療が間に合うケースがほとんどであるというのが理由になります。

2mmのがんなら見逃してもしかたがない。残念ながらそういうものなんです。

現状2mmのがんをみつけることはとても難しいんですけどね。。

 

 

私たち医療従事者は日々自己研鑽に励み、少しでも精度をあげようと努力をしてはいますが、その精度は個人、医療機関によってまちまちです。

 

私もいろいろな施設でお手伝いをしてきましたが、今まで何度か検査をうけて異常なしとされている人を検査したら、良性の腫瘤がいくつもあったりするケースはざらです。

機械の精度、人の技術、医療施設の方針など、さまざまな原因で精度は落ちてしまうのです。。

 

ですので1度の検査で安心してしまわないで、定期的な検診をうけられることをオススメします。

できればよくわからない施設ではなくて、ちゃんとした施設で。。

 

 

 

 

おまけに

個人的には乳がん検診もそうなのですが、婦人科検診もつよくオススメしたいんです。

婦人科の疾患がある場合、治療をするとその後の人生が格段に楽になるということも結構多いんです。

検診をうけていれば、悲しい思いをしないですんだ。ということも結構多いです。。

 

内診、嫌なものですよね。

その気持ちはよくわかります。。

この内診を敬遠して、妊娠して初めて受ける方も多いんです。

その時にはHPVに感染していて、胎児もろとも子宮を取り出すことになる。なんてこともあったり。。

 

ぜひ婦人科検診もあわせて受診してください。

 

 

最近は女性職員のみの医療機関もたくさんありますよ

 

 

それでは、また❤